2006-04-13

スペイン〜コルドバ〜

3月21日(火)スペイン(ネルハ→コルドバ)

ネルハに向うバスから海を眺め、
日ごろ沖縄でも海を眺めていることもあって、
ろくにネルハ観光をしないまま、朝をまったりすごす。

重い腰を上げ、バス停に向かいコルドバ行きの乗車券を購入。
今回、もっとも私が楽しみにしていたコルドバに向けていざ出発だ。

とはいったものの、マラガにてバスを乗り換え、
コルドバまでは約6時間くらい。
本当は早朝に直通便があったけど、早起きしたくないため却下。

なので、コルドバに着いた頃には日が傾き始める。
駅から2km程はなれたHOTEL MEZQUITA**にチェックイン。



とっても広々。 パティオがステキ。

コルドバのホテルの多くが中庭を備え、太陽を感じれる雰囲気。
ここは、壁に絵が飾られたりして全体的な雰囲気にゆとりもある。
しかも、メスキータのすぐそばで、同じ名前というのも魅力。

メスキータの楽しみは明日へ取っておいて、今日はまち歩き。
旧・新市街地の商店街など、意外に都会で飽きずに歩けるまちなみだ。
お土産屋の軒先は、フラメンコのカスタネットや衣装が飾る。
案の定、妻は触発され、明日の夜のフラメンコの予約を決意する。

明日の楽しみは一杯。期待に胸膨らませ今日は就寝。


3月22日(水)スペイン(コルドバ)

よく寝た。そして、朝飯もしっかり頂いた。
さぁメスキータを楽しもう。

地味な外観。

生憎の空模様だが、ほとんど見る機会の無かったメスキータの外観。
落ち着いた雰囲気のレンガによる建物。

かつて門と窓が穿たれてた。 オレンジの広場とミナレット。

建物に近付くと装飾された門や窓が見られるが、ほとんどが封鎖。
メスキータは壁と柱廊に囲まれた広場とミナレットと呼ばれる塔、それに面する配置のモスクという構成。
広場は、緑とレンガ、柱廊による奥行きなどによって、独特で、心地よい雰囲気を備えている。

薄暗いです。 明るくするとこんな感じ。

いざモスク内に入ってみるととても薄暗い。
2段の赤と白の縞々アーチによって、全体的な奥行きが過剰に演出され、実際よりも水平・垂直方向の広がりを錯覚させてくれる。
柱はローマ建築などのリサイクルで、その柱がたまたま短かったため、2段のアーチを重ねる手法を採用したと考えられているそう。
しかも縞々は、高価な大理石と安価なレンガを組み合わせるコストダウンだったのだとか。
この空間性、偶然の賜物!!??

木製の尖頭ヴォールト。 木材の飾り彫りがステキ。

8・9・10世紀に建築、増築されたためか、統一された雰囲気のほかにいくつかの違いが楽しめる。
さらに、13〜18世紀にかけてキリスト教会としての大改修も行っているため、様々な様式のごった煮状態。

異空間な教会堂部分。 ミフラーブ。

このモスクは南方向にメッカの方向を示すキブラ壁とミフラーブがあり、かつて東西方向には門やら窓によって、ダイブ明るい空間だったよう。
が、現在は東西方向には僧房が配されたことで、それらは封鎖。だから暗いのだろう。
暗い列柱の中に、天窓の光により照らし出された聖堂部分。このコントラストはキリスト聖堂の神秘性を強調するには効果的かもしれない。

花の小道。 こんな中庭をちらほら眺められる。

相当の時間、メスキータでまったりした後、またコルドバを散策。
ユダヤ人街の花の小道や、街路から覘く中庭の美しさなど。
アンダルシア地方はとても魅力的な街で、人々は魅力的な住まい方をしているのだなと、改めて感嘆。やっぱりステキです。
駅で明日のマドリッド行切符を購入しつつ夜に備える。

夜のミナレット。 フラメンコなのだ。

で、夜景のメスキータを横目に、いざフラメンコへ。
通常、フラメンコはタブラオというライブハウスで楽しむのだが、
マドリッドなどの都市部よりはアンダルシア地方が本場で安い。
迫力と色気。単純にステキです。間違いないです。

もう旅の終わりがすぐそこに迫っている。
明日はマドリッドへの移動だ。

瞼の裏のメスキータを眺めながら夢の中へ。

(つづく)

0 コメント: