2006-04-05

イタリア~ヴェネツィア2~

(つづき)

私は知らなかったのだが、ここヴェニス出身だと妻から教わったカルロ・スカルパ設計による橋に向かう。

シンプルなデザイン。

何処にあるのか迷いつつもなんとか到着。反り返った鉄骨に木製の踏み板が並べられた橋。シンプルなんだけど反り返った部材の緊張感が伝わるデザインかな。子供は間違いなく転落するだろう手摺、見た目はこの方が良いよね。見た目は。


ちなみに奥に見えるピンク?オレンジ?色のクゥエリーニ・スタンパーリア財団の建物を一部、カルロ・スカルパの監修の下で、改修している。幾何学模様が織り成すデザイン。他にマリオ・ボッタも改修を監修している。なのに、写真撮影は不可でした。

ヴェネツィアといえばヴィエンナーレということで、開催された公園へ向かってみる。もちろん今は開催していない。なので、到着してみると柵によって施錠され、入れないし、何か切ない感じ。残念。イタリアといえばとアイスを楽しんだところで、気分を入れ替えつつ、スゴスゴとサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会に向かう。

Chiesa di Santa Maria della Salute 外観。 

ヴェネツィアン・バロックの傑作と名高いこの建物。大きなクーポラを支える八角形の壁は構造的にぎりぎりなんじゃないかな?と思わせるほど開口部となっている。おかげで聖堂内はとても明るい。天井の高さもあってか、内外の中庸的な空間性。まぁ中庭を囲む僧房、みたいな感じかな。

Basilica Santa Maria Gloriosa dei Frari 外観。 Basilica Santa Maria Gloriosa dei Frari 内観。

で、次も教会。サンタ・マリア・グラリオーサ・デイ・フラーリ教会へ。今度はヴェネツィアン・ゴシックの傑作と名高い建物。あまりに派手な教会ばかりを訪ねていたので、なんだか地味な感じで、なんだか落ち着く。が聖堂内に配された宗教画や記念碑はティツィアーノによるもので、本人の墓まであって、神秘性はもちろん備えている。レンガ色のリブや、水平材(補強なのか飾りなのか)によって、とても線的な感じと同時に、ゴチャゴチャしているとも言えるかな。

仮面屋さん。素敵だけどじっくり見てると気味が悪い。 

ヴェネツィアといえば仮面。仮面屋さんが結構ある。素敵なところからちゃちなところまで様々。車も来ないし、素敵な眺めと様々なお店を眺めながら街を歩ける、船で回れるのがこの街の最大の魅力かもしれない。と、お腹がなるので、レストランへ。ヴェネツィアという名のパスタがあったので、注文。イカ墨のおいしいパスタを堪能する。満腹のまま、ほとんど日の暮れた街を名残惜しく散歩。



最高の天気に恵まれたこの地。
が、明日はミラノへ向かわないといけない。
良い街だったな~と夢心地のまま、
夢の中へ。・・・・安眠。

(翌日へつづく)

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