2005-03-26

■no.7 Workshop

■no.7 Workshop 『建替えプランを考えよう4ー全体計画についての確認』

様子

 これまでのワークショップの意見と、行政側の条件を踏まえた、各棟配置+建物の高さ広場・駐車場・民活用地・緑地の配置+歩行者・車の動線を図示した最終的な案を住民に提示、案に対する承認をもらうことが目的のワークショップ。参加者に案の説明後、グループごとにKJ法を利用しつつ、雑談的に進行。
 前回のワークショップから約3ヶ月が経過してしまったのは、主催設計事務所が作成する案に対する行政側の対応の遅さが原因。ダラダラと時間が過ぎた結果、開催が遅れてしまった。しかしながら、案に対する住民の意見は概ね賛同といったものが多く、最後のワークショップを楽しんでいた。特筆すべき意見としては、これからの基本設計、実施設計の際にも何らかの形で、途中経過を説明してほしいというものが挙げられる。
 このワークショップを基に作成する報告書は4月ごろ出来上がるようで、その頃に団地住民+地域住民に呼掛けを行い、報告会を行うとのこと。その会での再開を約束して、このワークショップは閉幕した。

2005-03-19

パッション in 沖縄 ’05。

様子。

 九州ブロックの建築士会による研究集会=パッションといいます。
 九州各県の建築士会:青年委員会による持ち回りで毎年行われている、パッション。今年は沖縄県の担当で、沖縄市で開催。今回は九州だけではなく、沖縄県建築士会が友好関係を築いている韓国:済州島の建築士会からも20名ほど参加。
 内容は、開会式→4つの分科会→各分科会の成果報告→閉会式といった感じ。4つの分科会がメインで、沖縄の自然や歴史・文化+韓国建築を題材にした交流がテーマ。私は開会式+閉会式の司会と第4分科会スタッフとして参加のため忙しい感じ。
 第4分科会は“建築創造を通し九州をちゃんぷるーする”というメインテーマの下、「人々が集う休憩小屋」を沖縄の海辺に提案するというワークショップを、4名構成の6グループに分かれて行った。上写真はその様子。表現方法は自由ということだったけど、下写真にあるとおり全グループが模型を作成。

模型。

 私はグループ担当にはならず、各グループをフラフラ見ながら口出しをして楽しんでいただけだったが、若者が引っ張るグループ+オバちゃんが引っ張るグループ+気難しい議論ばかり交わしているグループなど、それぞれが特徴を持った雰囲気で、実に有意義な時間をすごしたように感じられた。
 私がマッタリすごしたいなと思ったのは、4柱に光を和らげ風を感じる為の膜ををくくりつけ、ゴザをひいただけの模型写真左上の案。強風時には飛ばされるだろうけどそれはそれということで。ま、他の案もそれぞれ面白く出来上がっていたので、いい勉強になったかな?

2005-03-12

■no.4 Meeting

■no.4 Meeting 『首里・龍潭通りのまちづくりワ-クショップ2』

様子

 前回のワークショップで提示された首里龍潭通り周辺における“宝”の再確認とこれからのまちづくりの方向性を模索することが目的。龍潭通り周辺に限定した歴史資産を結んだルートを設定したフィールドワークと、屋内にてKJ法による意見の抽出・整理が主な進め方。
 当日は降雨、気温も低かったため参加者は15名程度。コースの決められたフィールドワークだったため、時間は節約できたが、地域を知っている人にとっては散歩感覚でしかなかったようだった。
 私の担当したグループでは地域をよく知っているお年寄りとほとんど知らない若者という構成。地域の歴史や正しい地名を教えるお年寄り+観光やまちなみ、文化継承にたいする必要性を話す若者によるコミュニケーションが成立したため、そちらを重視。少しワークショップの主題からは脱線しつつあったが、意見の抽出は十分で、整理が不十分だっただけなので、後半からは一緒になって楽しんでしまった。
 次回には、これからの首里・龍潭通りのまちづくりに対して、いくつか提案して行くとのこと。どんな提案が出るかは乞うご期待。


◎主にワークショップで模索された方向性
 ☆首里に残された昔ながらの細い道、
           (ス~ジグワァ~)の保存活動
 ☆地域の歴史や文化の継承のために
        写真展や写生大会などのきっかけづくり
 ☆現在の龍潭通りにおける景観形成基準を
        検証してより良い基準づくり
 ・補足:龍潭池×→龍潭○(潭=池)
   守礼の門×→守礼門○(のは不要)

2005-03-09

Seminar=手塚貴春+手塚由比。

チラシ。

 沖縄県建築士会が毎年行っている「建築セミナー」の第4回目、手塚貴春+手塚由比(手塚建築研究所)に参加。メインテーマは“要るものと要らないもの”。セミナーといってもただの講演会。例年の建築家と構造家によるコラボレーションから夫婦によるコラボレーションというコンセプトで人選したのだそう。
 これまでの遠藤+池田、伊東+佐々木のセミナーにも参加しているのだが、今回の手塚コンビは最も話し上手で面白く+真面目に時間を過ごせた。手塚建築研究所については“屋根の家”を雑誌でまじまじと眺めたことはあるがそれ以外はほぼ事前情報は見たことあるといった程度だったが、分かりやすい説明のおかげで各建物にあるコンセプトやプロセスを知ることができた。こういうのは聞いてて非常に楽しい。
 しかしながら、メインテーマの具体的な説明はなし。各建築における説明の中からそれを読み取れということなのだろう。境界線を中性化したモノ、縁側の無い“縁側の家”、屋根に住まう“屋根の家”・・・。要るものは空間性に対するコンセプト、要らないものは妥協と慣例といった既成概念かな?・・・ま、そんなことだけではないのだろうが、多くのことを考えさせられ、そして、建築することを楽しみたいと改めて感じさせてくれた。さすが大学の先生もやっているだけのことはある、と思う。