2003-12-28

東京散策。

東京ミレナリオ。
 年末の東京で開催されていたイベントのひとつである東京ミレナリオ。
 昼間歩いている時には、まちの中に白く無機質で連続しているだけの型板が、上の写真のように、夜になると魅惑的な光景をまちに、人々に与えてくれる。連続した建築のような形を与えられた光を眺めながら歩いていると、この光の連続こそがRealに感じられ、背後にある確かにある建築のまちなみが知覚の彼方へとおいやられるかのような錯覚に陥る。まるで白昼夢・・・夜中夢?ともかく、美しくて味わい深い光。楽しい一時であった。

夜の東京駅。

 続いてはLight upされた東京駅。ミレナリオの開催されたまちの最寄り駅。ミレナリオをみた後には、そのクラシカルな形態を照らされた東京駅までもが、重さを奪われ、奥行きを奪われ、まるで贋物のように感じられるのもまた楽しい。

イベント・・東京・・人人人人・・・それが一番Real。

2003-12-27

東京建築、4つ。

Dior+VUITTON+PRADA+HERMES
 久々の東京にて近年OPENしたShopを見学
 外観しか掲載していないが、もちろん内部も見学。詳しい写真が見たい人は建築雑誌などを参照すべし。
 さて、この4つの建物、上2つが日本人、下2つは外国人による設計である。4つともがガラスのテクスチャーを取り入れ、夜ともなれば建築からあふれ出る光によって、まちの中でおぼろげな印象を醸し出している。しかし、下の二つは偏光ガラスをファサードに全面的に用いることで単体のライトボックスを強調しているのに対して、上の二つは積み木のように積み上げられたスクリーンによって分節され、覆われた光の幕を強調している。日本人の深層心理には今もなお障子の文化が根付いているように感じてならない。
 次は内部。4つともに各Brandの特色を内包しつつ興味深い空間構成をとっていることは言うまでもないが、体感して、特に惹かれたのが、 VUITTONとPRADA。様々な視点から更新される空間性、すべての空間が連続していることを予感させる奥行き、三次元に空間を楽しめる。こうした経験はなかなか味わえないので、機会のある人はぜひ楽しんでほしい。

何も買わずに出てきたことは言うまでもない・・