2004-02-16

嗤う。

嗤う伊右衛門。
 最近、読んだ本の紹介。怪談なので、画像も暗くしてみました。
 -「嗤う伊右衛門」-最近発刊されたものではなく、現在同名で映画化された原作である。話の元は云わずと知れた「四谷怪談」。伊右衛門と岩の恋物語。作者京極夏彦の小説はいくつか読んでいるが、私にとってはこれが一番興味深い。元の怪談では岩の惨い境遇や恨みの節が強かったとおぼろげに覚えているが、これは少し違う。セツナイ、カナシイ、コワイ。そして、イトオシイ、のである。
 視点を変えると、意味を変えると、こういった解釈ができるのかと圧倒された。一つの見方で一つのものを理解した気になるより、一つのもので様々なことを考えて見るほうがきっと良いに決まっているし、面白い。

2004-02-13

団地の模型をつくる。

前。

後。
 沖縄県那覇市首里久場川町にある団地、久場川団地の建替え計画に関する模型写真(上:現在の団地、下:新団地案、の配置)。平成16年度より基本設計が始まるが、平成15年度における基本構想作成に沖縄県建築士会首里支部も参加し、住民参加のWS(ワークショッフ゜)を行っている。WSにて中層の住棟+地形を生かした流動的な外構という案がまとまり、住民に対してPlanを具現化するための模型を制作。WSにて大まかな合意を得られた(04/02/12)。
 実は高層住棟案にするか中層住棟案にするかで、一悶着あった。WSの結果による意見の収斂では中低層住棟案であったが、財政などの諸問題からと、行政より高層にしたいという意見が勃発。。首里城を中心とした景観誘導を行っている行政の矛盾を垣間見ることができ、また、中層に落ち着く為の必然の議論を行うことができた。結局は中層案で落ち着き、模型製作に至った訳である。
 WSによる団地建替えという態度は評価できるが、まだWSを軽視しているあたりがいただけない。ま、過渡期ということだろう。

それっぽく。
作成: 新垣・山城・棚原・岡田

2日で作成。精度がいまいち。でも写真で見るときれい・・かも?