2006-04-24

読み方知らず。

Signs of a Struggle (mattafix)


イタリア&スペインを旅行中に、
テレビでは頻繁に、お店やらではたまに見聞。

メロウな感じだけど、ドラムとベースがリズミカルな感じ。
2・4曲めがお気に入り。旅の思い出を差し引いても、おススメ。

残念ながらUK盤のみ。
そして、
アーティスト名の“mattafix”の読み方さえも分からないときたもんだ。

2006-04-14

スペイン〜マドリッド〜 & エピローグ

3月23日(木)スペイン(コルドバ→マドリッド)

さぁ朝だ。
コルドバとは今日でお別れ。
そして、最後の街、マドリッドへ移動だ。

マドリッドへは電車で移動。
なぜなら、スペインの新幹線と名高い“AVE”に乗ってみたかったから。
駅では荷物検査もある、なんだか安心感のある電車。

ご対面。

とうとうご対面。さぁ最後の陸路移動だ。
と思いきや、確かに速いのだけど、そんなに快適でもない。
時間があったから、バスでのんびりでも良かったかな。



いざマドリッドに着いてみると、意外に地味な街に感じる。
いや、歴史的なまちなみという感じではないから、そう思えるのかも。
実際は、建物もいっぱいあって、治安も悪そうなところがチラホラ。
まぁ人やお店もいっぱいあるので、とても都会的。

なかなか小奇麗な部屋。 水廻りもお洒落。

まずはHotel Arosa****にチェックイン。
今回の旅行で最も値が張り、きれいなホテルだ。そしてとても快適だ。

でもって、今日はまちをブラブラした後、
ラ・カバーニャというレストランにて、デカイ肉を食う。実に旨い。
特に、肉食の妻は大満足。

ワインが旨いなんの。

部屋に戻って、ワインを飲みながらまったりと過ごしつつ、寝る。
帰りたくない気持ちでイッパイ。


3月24日(金)スペイン(マドリッド)

マドリッド観光へまったりのんびり繰り出す。

まずはソフィア王妃芸術センターへ。
もちろんお目当てはピカソの『ゲルニカ』だ。
外部のエレベーター部分などの拡張部分はジャン・ヌーベルが設計。
この部分だけで、全体の印象が近現代的に感じるのだからすごい。
ちなみに、展示されているのは近現代美術作品の数々。

Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia。 MPlaza de Espana。

やっぱりゲルニカはインパクトがあった。セツナイ感じもあった。
でも、ピカソは晩年の色彩豊かな絵の方が好き。
見いだせる美しさと共に、何らかの達成感さえ感じるから。

で、その後、遅い昼飯をとりながら、マドリッドの街をブラブラ。
最終的に、スペイン広場でドンキホーテの像を眺める。
後日知ったが、実はこの広場、あまり安全ではないらしい。

長い旅の最後の一日だった。
なんだか疲れもあるし、旅の余韻が身体に残る。思い出す。
明日は、ミラノ&東京経由沖縄着の空路で帰国だ。

まだ帰りたくないなと、しみじみ。
朝が早いのだけど、寝たくない気分だったが、就寝。


3月25・26日(土・日)スペイン(マドリッド)→日本(沖縄)

朝早くに目覚める。
ホテルから見下ろす街は、まだまだ目覚めてない様子。

あぁ今日で帰国かと、のろのろと旅の準備をしつつ、
ホテルが運行している空港行マイクロバスに乗り込む。
マドリッドのバラハス空港もミラノ空港と同じで時間の潰せない空港だ。
この旅で魅力的だったのはバルセロナのプラット空港だったな。

もちろん帰りの飛行機もアルタリア航空です。

閑散とした早朝の街。 さようならスペイン。

スペインとイタリアを飛行機で飛び立つ度に、別れを告げる。
が、いつか知らないが、また訪れるさと心に軽く誓う。

とシミジミしたのも束の間。
いざ日本に到着してみると日本語が通じることに感動。
そして、羽田空港へ移動後に食べた寿司屋の旨いこと。
なんだかんだ言っても、日本が好きです。

うむ、現金なものです。

しかも、沖縄・那覇空港からは、沖縄マツダに一直線。
そう、われわれを待っている奴がいたのさ。

ベリーサにご対面。いや、良い車ですよ。そして、一路家路に。


これで旅は終わり。
多くの街を訪ね、眺め、体感した。様々な食事や人々と出会った。
そうしたことは、きっと、私の何かの約に立つのだろう。
いや、すでに私は何か変わったのかもしれない。

旅はいいですね。本当に。さてさて、次はどこに行こうかな。

(おわり)

2006-04-13

スペイン〜コルドバ〜

3月21日(火)スペイン(ネルハ→コルドバ)

ネルハに向うバスから海を眺め、
日ごろ沖縄でも海を眺めていることもあって、
ろくにネルハ観光をしないまま、朝をまったりすごす。

重い腰を上げ、バス停に向かいコルドバ行きの乗車券を購入。
今回、もっとも私が楽しみにしていたコルドバに向けていざ出発だ。

とはいったものの、マラガにてバスを乗り換え、
コルドバまでは約6時間くらい。
本当は早朝に直通便があったけど、早起きしたくないため却下。

なので、コルドバに着いた頃には日が傾き始める。
駅から2km程はなれたHOTEL MEZQUITA**にチェックイン。



とっても広々。 パティオがステキ。

コルドバのホテルの多くが中庭を備え、太陽を感じれる雰囲気。
ここは、壁に絵が飾られたりして全体的な雰囲気にゆとりもある。
しかも、メスキータのすぐそばで、同じ名前というのも魅力。

メスキータの楽しみは明日へ取っておいて、今日はまち歩き。
旧・新市街地の商店街など、意外に都会で飽きずに歩けるまちなみだ。
お土産屋の軒先は、フラメンコのカスタネットや衣装が飾る。
案の定、妻は触発され、明日の夜のフラメンコの予約を決意する。

明日の楽しみは一杯。期待に胸膨らませ今日は就寝。


3月22日(水)スペイン(コルドバ)

よく寝た。そして、朝飯もしっかり頂いた。
さぁメスキータを楽しもう。

地味な外観。

生憎の空模様だが、ほとんど見る機会の無かったメスキータの外観。
落ち着いた雰囲気のレンガによる建物。

かつて門と窓が穿たれてた。 オレンジの広場とミナレット。

建物に近付くと装飾された門や窓が見られるが、ほとんどが封鎖。
メスキータは壁と柱廊に囲まれた広場とミナレットと呼ばれる塔、それに面する配置のモスクという構成。
広場は、緑とレンガ、柱廊による奥行きなどによって、独特で、心地よい雰囲気を備えている。

薄暗いです。 明るくするとこんな感じ。

いざモスク内に入ってみるととても薄暗い。
2段の赤と白の縞々アーチによって、全体的な奥行きが過剰に演出され、実際よりも水平・垂直方向の広がりを錯覚させてくれる。
柱はローマ建築などのリサイクルで、その柱がたまたま短かったため、2段のアーチを重ねる手法を採用したと考えられているそう。
しかも縞々は、高価な大理石と安価なレンガを組み合わせるコストダウンだったのだとか。
この空間性、偶然の賜物!!??

木製の尖頭ヴォールト。 木材の飾り彫りがステキ。

8・9・10世紀に建築、増築されたためか、統一された雰囲気のほかにいくつかの違いが楽しめる。
さらに、13〜18世紀にかけてキリスト教会としての大改修も行っているため、様々な様式のごった煮状態。

異空間な教会堂部分。 ミフラーブ。

このモスクは南方向にメッカの方向を示すキブラ壁とミフラーブがあり、かつて東西方向には門やら窓によって、ダイブ明るい空間だったよう。
が、現在は東西方向には僧房が配されたことで、それらは封鎖。だから暗いのだろう。
暗い列柱の中に、天窓の光により照らし出された聖堂部分。このコントラストはキリスト聖堂の神秘性を強調するには効果的かもしれない。

花の小道。 こんな中庭をちらほら眺められる。

相当の時間、メスキータでまったりした後、またコルドバを散策。
ユダヤ人街の花の小道や、街路から覘く中庭の美しさなど。
アンダルシア地方はとても魅力的な街で、人々は魅力的な住まい方をしているのだなと、改めて感嘆。やっぱりステキです。
駅で明日のマドリッド行切符を購入しつつ夜に備える。

夜のミナレット。 フラメンコなのだ。

で、夜景のメスキータを横目に、いざフラメンコへ。
通常、フラメンコはタブラオというライブハウスで楽しむのだが、
マドリッドなどの都市部よりはアンダルシア地方が本場で安い。
迫力と色気。単純にステキです。間違いないです。

もう旅の終わりがすぐそこに迫っている。
明日はマドリッドへの移動だ。

瞼の裏のメスキータを眺めながら夢の中へ。

(つづく)

2006-04-12

スペイン〜ネルハ&フリヒリアナ〜

3月20日(月)スペイン(グラナダ→ネルハ→フリヒリアナ→ネルハ)

さらにスペインを南下しよう。
今回の旅行で初のバス移動にて、グラナダからネルハに向かう。
約2時間程、電車とはまた一味違って、色々な街の経由を楽しむ。
海岸に沿ったリゾートな風景が見えて来たらもうネルハだ。
ネルハではHostal Dianes**にチェックイン。

夏にはヨーロッパ各国からマリンリゾートを楽しみに多くの人が訪れるという街。

今はシーズンオフだが、それでも観光客で賑わっている。
まったりとした心地よい雰囲気が漂っている。

が、今回の目的はネルハからバスで30分程離れたフリヒリアナ。
一息ついたので、イスラム王国の忘れ形見、白い街にいざ出発。

壁に飾られた陶器がステキなお店。



海岸線から北へ。小高い丘にへばりついた街並に到着。
バス停のそばには、'06'07地球の歩き方〜スペイン編の表紙を飾る、
陶器屋さんが迎えてくれる。とても素敵なファサード。

白いまちだ。 本当に白いんだよ。

まさに、白い街だ。写真ではこの街の魅力は伝えきれない。
シーズン中には人込みで溢れるというこの街。
シーズンオフということなのだろう。人はまばらでのんびりした感じ。

あぁ白いよ。 赤瓦がまた映えるんだ。

イスラム教王国からキリスト教王国への移行を経験した歴史背景。
もちろんそこには血なまぐさい歴史もあったのだろう。
それでも、この白い街並は本当に美しい。

花と緑で飾る。 タイルで飾る。

ただ白いだけではない。玄関先や小さなバルコニーを住い手がアレンジしている。
タイルや花や緑。そして、道から見える中庭もとても豊かで美しい。

実は元々の住い手だけでなく、惚れ込んで移住してくる人が沢山いるらしい。
其処此処にあるFor Saleが少しばかりセツナイ感じもする。

いつの時代の教会なんだろう。 木造の屋根だ!

もちろん街の中には教会もある。
いつの時代のものか分からなかったけど、こじんまりとして街のスケールと合っている。

El Mirador〜街を見下ろすcafe。

こんなに美しいと街全体を見下ろしたくなるもの。
そんなときは街の高い場所にあるカフェ“El Mirador”へ。
日本語の上手なおっちゃんが出迎えてくれる。めちゃ人なつっこい感じ。

ステキさぁ〜ね〜。

こんな素敵な風景が楽しめる。
グラナダ・アルバイシン地区も似た風景だったが、白さの違いとともに、街の雰囲気が違う。最も違うのが住う人々。もちろん初顔合わせの住まい人達が、すれ違う度に声をかけてくる。のんびりと街を歩き、楽しむことが出来る。

2時間滞在の予定が、いたく此処が気に入った妻とともに結局5時間滞在。
それでも、後ろ髪を引かれまくりながらやむなくネルハに戻る。

本当に良い経験だった。改めて旅に感謝しつつ夢の中へ。

(つづく)

2006-04-11

スペイン〜グラナダ〜

3月17・18日(金・土)スペイン(バルセロナ→グラナダ)

バルセロナを十分に楽しんだ夜。21:00だ。
とうとう、グラナダに向けて出発だ。

事前に購入した切符を片手にサンツ駅のホームをウロウロ。
いざ電車が来てみると、座席がどこなのかさっぱり分からず、ウロウロ。

で、車掌さんに案内してもらうと、なんと立派な座席、いや部屋だ。

RENFE Trenhotel 座席状態。

 RENFE Trenhotel ベットだ!!

切符購入時に駅のおっさんは、座席で寝る便しか空席がないよと。
なので、どうなることかとビクビクしていたが、自分の英語力の無さにビックリ。
シャワー付、ベット付。
しかも、食堂車にて車窓を眺めながらのディナー&朝食付。いやいや極楽。
Trenhotelという列車名の意味がやっと分かりました。
もちろん、普通に椅子で寝る便よりも値が張ることは言うまでもない。

牧草地がつづく。 荒野がつづく。

朝方に目を覚まし、外を眺めると農地・荒野・牧草地・・・。
広い。生憎の天気だが、肉眼で見たことの無い世界。
感動だ。

空室があって良かった。

いよいよグラナダに到着。
午前中ということもあって、3件目のNavas Hotel***にてなんとか空室をゲット。
少しばかり胡散臭くも親切な日本語情報センターにて情報収集後、
グラナダの街歩きに出発。

初体験なまちまみ。 白い壁、赤い屋根、緑。

12〜15世紀に隆盛を極めたイスラム国家の都市だったそう。
アルバイシン地区は迷路のような小路と白い壁、赤瓦屋根のステキな街並み。
門を飾るタイルや庭の緑は色彩豊かな街の奥行きを演出している。
が、治安はめっぽう悪いというとことで、気持ち全開で楽しめないのが残念。
土産物屋が連なる街角では、お香の煙が漂うアジアな、不思議な感覚も楽しめる。

スカッとしない天気の中、
小高い丘にある広場よりアルハンブラ宮殿を眺め、
期待感で胸を膨らましつつ就寝。
明日はいよいよアルハンブラ宮殿だ。


3月19日(日)スペイン(グラナダ)

今日も生憎の曇り空。
が、朝食をガッツリ頂き、いざ出発。
アルハンブラ宮殿だ。

PPalacio de la Alhambra ステキな中庭。

アルハンブラ宮殿は、アルハンブラ物語(ワシントン・ア-ヴィング)で紹介され、世界的な観光地のひとつとなった宮殿で、グラナダの街を見下ろす丘の上に立てられた建物。

ちょうど開花を楽しめた花木。 水と緑と中庭。感嘆。

いざ訪れてみると、イスラム・グラナダ王国の粋を集めた宮殿で、その装飾のみならず、緑や水までも溢れる、豊かで華麗な美しい宮殿だ。

Patio de los Leones。モスクな雰囲気。 細い柱とライオンの噴水。

上写真の「ライオンの中庭」(Patio de los Leones)は、かつて不忠の罪で35人の騎士が惨殺され、赤く染められたのだとか。十分な魅力の中にはそんな歴史性を秘めているのだなと感慨に浸る。

ついついキョロキョロしてしまう内部。 ほんとに手仕事??

モザイクタイルもとても美しいのだけど、漆喰や大理石を彫った装飾はまさに圧巻。
キリスト王国による侵略にて無欠開城。その後、時の流れと共に、廃墟のようになってしまったため、現在も復興中で、剥ぎ取られた装飾の後も随所に見られるが、それでも美しい。

浮かび上がる宮殿。
宮殿を後にし、昨日訪れたアルバイシン地区から、夜景も楽しむ。
レンガ造の地味な外観に当てられた光によって、内部の美しさがにじみ出てきたような錯覚を楽しめる美しい眺め。

雨が降ったりやんだりと残念な天気だったけれど、
イスラム文化とキリスト文化の交錯を其処此処で楽しめる、
なかなか味わうことの出来ない世界観に大満足。

まったりとグラナダを楽しみ、明日はネルハに移動だ。

(つづく)