龍潭通り散策。
沖縄、首里城へとつながる最も主要な道路である龍潭通りを散策。上の写真はその途中で撮影したモノ。
この道路、これから拡幅されるため、行政による補償業務が進行中。用地買収も進み、建替えられた建物がちらほら見られるようになった。その建替えに際 し、那覇市は景観誘導を進めている。建築士会でその基準づくりに協力したのはかれこれ3年前。最も焦点となったのは「首里らしさ」だった。赤瓦・漆喰・琉 球石灰岩・・・どちらかといえば沖縄らしさと言える。詳細はまちづくりのページにて参照あれ。
そこで疑問が生じる・・・首里らしさとは一体なんだ?振り返るだけではない「らしさ」があってもいいのでは?と改めて想いながら歩いてみると、以前歩い た時にはなかった、気づかなかった面白いものを発見。龍潭の名そのまんまの企業看板、デフォルメされた置物の漆喰シーサー、パクパクと口を動かし続ける床 屋の看板シーサー・・・。
まちなみ形成において、その解釈の1つに類似記号の集合がある。沖縄らしさというキャンバスは景観形成基準によって与えられている。首里らしさというのはこのキャンバスに記号をちりばめ描きあげる作業に起因するのかもしれないと思える散策だった。
まちは其処に在る。まちを感覚し知覚しよう。そこで浮かび上がる「らしさ」があるかもしれない。