2006-04-09

スペイン〜バルセロナ3〜

3月15日(水)スペイン(バルセロナ)

まだまだバルセロナを楽しもう。
本日は、バルセロナという街の最大の魅力である、
古さと新しさの共存を楽しむことに。

CATEDRAL 内観。暗い。 ゆらゆら。



最初は、ゴシック地区という旧市街地を散策しながら、
バルセロナゴシックの代表、カテドラルへ。またここでも修復という壁にぶちあたり、外観は楽しめず。中は例によって垂直性、天にも登る気分とはこんな感じなのだろうか。敬虔な方達はロウソクに灯をともす。薄暗い教会堂の中、其処彼処に揺らめく赤い光はなんともいえない美しさ。

つぎにカタルーニャ音楽堂に行くも、予約いっぱいということで見学できず。
気を取り直し、かつてピカソも訪れたという4 Gatsにてランチ。いや〜旨い。

Museum d'Art Contemporani de Barcelona 真っ白!

で、旧市街地に突如現れるバルセロナ現代美術館へ。
言わずと知れたリチャード・マイヤー設計の建物。

ホントに真っ白だね。

白い壁がまぶしい美術館。名前の通り現代美術を主に展示。

もちろん中も真っ白。 ある展示室の出入口。

ガラスのファサード部分は、スロープによる3層吹抜けの移動とスケールの大きな美術品のための大空間。

とても面的。すっきり爽やか。 緊張感さえ感じるよ。

白く、とても明るい場所。写真からも見て取れると思うが、とても面性を強められた空間構成、意匠、ディテール。部分的にではなく、総括的に建物の印象を調整している。とても上質なキャンパスのよう。

落書き!!!???

そんな緊張感さえある美術館に落書きのような作品。緊張感や上品さを見事に打ち消す見事さに、見入ってしまいましたわ。

Parc Güellの入口。いざ出陣。 有名なトカゲ。

旧市街地から最初に拡張された街の郊外にある公園、グエル公園へ。
そう、またガウディなのだ。
入口を抜けるとそこには、かの有名なモザイクトカゲ。
様々なお国の観光客がここで写真撮影をしまくっているのだ。

ステキなモザイク。 柱の上は有名な広場。

もとは新興住宅地として整備されたのだが資金難で公園がメインに。
柱の立ち並ぶこの大空間は市場のためだったのだとか。

自然と人工の中庸だね。 有名な構図ですな。

小高い丘の造成、土工を減らすために、既存傾斜に沿って現場で出た石を再利用した歩道を計画したことが、洞窟のような建物のきっかけになったのだとか。だから、この柱廊の上は歩道空間。そして、グエル公園を紹介する写真に必ず使われる広場のベンチも撮影。初めて訪れた妻は、広場外周のベンチ以外はだだっ広い土の広場ということに驚く。

明日はグラナダに旅立つ予定ということで、サンツ駅に。
イタリアと違い遠距離用の自販機がないため、整理券を取って窓口へ。
待つこと、なんと2時間半・・・200人待ちなのだ。
しかも、明日の便は売り切れということで、明後日の便を予約。

ということで、バルセロナまったり観光が明日から始まることに。

(つづく)

2006-04-08

スペイン〜バルセロナ2〜

(3/14のつづき)

さてさて、サグラダファミリアに到着だ。
街をぶらぶらと歩きながらたどり着いたので、
街角からちらりと見えるサグラダファミリアは、
近付くにつれ、彫刻的な相貌を鮮明に現す。



よく見る外観は東向き。
なので、昼過ぎに訪れると上写真のように逆行になる。
かつて訪れたときと同じ失敗をし、失笑してしまう。





新しいほうはなんだかあっさり。
不足しているのは、技術なのか資金なのか想像力なのかと考えさせられる。

 

塔の先。見上げたときにはほとんど確認できないほどなのに、こんなところまで細かな装飾。ただただ感嘆。
完成予想図を見る限り、完成するのはまだ大分先なのだろうが、私が生きているうちに何とか、という淡い期待が湧いてくる。きっとステキなんだろうね。

 

それにしても、まだまだ工事中だ。以前訪れたのはかれこれ6年ほど前。当時と比べればもちろん進んでいるが、このデッカイ建物にしては作業員が少ない。仕様がないのだろうけどね。
そして、右写真が、新旧の装飾の違い。左は旧来のもの。右は先の大戦後、修復したもの。わがままを言えば、ガウディの頭に出来上がっていただろうサグラダファミリアを見たかったものです。

 

本日のガウディ観光の締めは、カサ・バトリョ。
海をモチーフにしたという外観は、印象派の絵画のような色彩。
リヴィングルームには窓に面して柱列がある。実用的には無い方が広く利用できるのだが、内部と外部に中庸的なスペースを設けることによって、感覚的な広さを獲得しているのでは?と主観的に感じる。

 

不思議だ。なぜこんな形にたどり着くのか。合理的、有機的で意味不明。
だからこそなのか、バルセロナに点在するガウディ建築が、街の景観を満たしている感じさえする。“バルセロナだからこそ、バルセロナにこそガウディ”という感じさえしてしまうから偉大な建築群だ。

一日中ガウディを見て回ったため、お腹一杯。
ホテルに戻っても、フラッシュバックのように、
二人の脳裏をガウディがかすめる。

いや、良いもん見させてもらいましたわ。

P.S.後日、ホワイトデーを指摘される。完全に失念。失敗だ。

(つづく)

2006-04-07

イタリア→スペイン〜バルセロナ1〜

3月13日(月)イタリア→スペイン(ミラノ→バルセロナ)

さてさて、今日はバルセロナに向けて出発する日。
ミラノ駅からバスにて空港へ。例によってイタリア・アルタリア航空。
それにしても、ミラノ・マルペンサ国際空港は時間がつぶせない空港だ。

アルタリアの翼。

 雪山・雪山・雪山・雪山。

飛び立つ飛行機からミラノに別れを告げると、
連なる雪山・・・どうりで寒いわけだ。

Hostal Opera。写りの良いオスタル。

夕方、バルセロナに到着後、予約したはずのHostal Opera**へ。
が、予約後の確認mailに返信し忘れていたため、予約されていないと。
他に空いてる部屋があるとのことで、何とかチェックイン。冷や汗。

周辺を散歩しながら、スーパーにてビールやら野菜やらと、
近くのお店で、パニーニを買い込み、楽しむ。
やっぱりバルセロナで宿泊するならランブラス通り周辺が良いな。


3月14日(火)スペイン(バルセロナ)

さぁ、今日はバルセロナ。
バルセロナといえばガウディ。
ガウディ観光の日だ。
バルセロナへは、私は2回目、妻は1回目。
なので、私はガイド役の任命を受け、地図とにらめっこ。

Place Real の街灯。 Casa Calvetを眺める。

まずは、グエル邸をのぞきに行ってみるが、ガイドブックの通り、大修復中のため、中に入れず残念。
で、レアル広場にある街灯へ。その後、カサ・カルベットへ。カサ・カルベットの地上階はレストランになっているのだが、値が張るため、財布と相談後、外から眺めるにとどまる。

Casa Milá。うねうね。

さて、カサ・ミラだ。うねうねした外観は、街の中で突出した印象を与えつつ、運動性を提供しているように感じる。

Casa Milá 入口。 Casa Milá 屋根裏。

入り口の天井は、色褪せてはいるがとても色彩豊か。床→壁→天井など垂直に交わるのが許せないというガウディのコダワリは細部まで見て取れる。ほぼ交差部は湾曲し、滑らかで、有機的ともいえるデザイン。
屋根裏部屋では尖頭アーチのような楕円アーチをモジュールとした背骨と肋骨のような構造。ガウディが、ヴィオレ・ル・デュクの影響を受けているということになんとなく納得。

屋根もうねうね。 通気塔・・何を思うか?

屋根裏の構造からわかるとおり屋根もうねうね。いくつもある通気塔は仮面のようなものから不思議な形のものまで、多種多様。芸術的な装飾や彩色によるオリジナリティと共に、技術的な構造や設備計画を実感し、舌を巻く。

のんびりとカサ・ミラを楽しんだ後、
ガウディの代名詞ともいえるサグラダファミリアにいざ出陣。

(つづく)

2006-04-06

イタリア~ミラノ~

3月12日(日)イタリア(ヴェネツィア→ミラノ)

起床。今日の天気はと思い、カーテンを開け、窓の外の木戸を開ける。
暗い。雨か、と思ったもののよくよく見てみると雪だ。
昨日の青空は一足先に旅立ったようだ。

今日はミラノ行。なので、電車に乗り込み、青空を追いかける。

とても寒そう。

車窓の景色が移り変わる中、雪礫がどんどん大きくなっている。
仕舞いに雪景色。沖縄で見ることのない雪。得した気分。


が、ウトウトした後、気がつけば、雪のない景色に。
ミラノに着く頃には青空に追いつき、Hotel Gonzaga***にチェックイン。

摩訶不思議也。

ダブルルームを予約したはずが、なぜかベットが三つ!
首をかしげながらも、ミラノ観光へ出発。

Duomo・・・ほとんど見えない。 Duomo内観。なんだか暗い。

まずは、ミラノ+イタリアを代表するゴシック教会といわれる大聖堂・ドゥオモへ。2,245体の聖者像と135本の小尖塔がうたい文句なのに、修復中のためその魅力は半減。が、高い天井や線的な装飾によって垂直性が強調され、薄暗い聖堂内はいかにもゴシックといった雰囲気をかもし出している。魅力的な建物だが、備える威厳や宗教性にダジタジにもなる。

Basilica di S. Ambrogio 外観。 Basilica di S. Ambrogio 内観。

お次はミラノ・ルネッサンスの傑作といわれる、サンタンブロージョ聖堂へ。レンガ色のやさしい建物で、それほど大きくない建物。拝廊と並行する柱廊は2層になっているため、天井が低い。ドゥオモが空に突き抜ける鋭敏さを感じる空間性で、こちらはやわらかく包み込む家庭的な空間性だなと、勝手に納得。

古典趣味的なエントランス。 幾何学模様がステキ。

その後、またドゥオモに戻り、隣接するガレリアを散歩。19世紀に建設されたガラスのアーケード街。現在は高級ブランド街の一画を担っているこの周辺。もちろんショッピングではなく雰囲気を楽しむ。

楽しみなワールドカップ。

一通り歩き廻り、パニーニとカフェを食した後、ドゥオモの裏側にたまたま行き着く。すると、FIFAによるでかいサッカーボールを発見。あぁあと3ヶ月もすればワールドカップが始まるんだな~としみじみ。

駆け足の観光の後に、ホテルへ到着。
ミラノ到着時に駅のスーパーで購入した生ハムとトマトとビールを。
イタリア生トマトを楽しみにしていた妻は大満足。
確かに濃厚な味わいでうまい。

今日でイタリアは最後。
イタリアのステキな思い出を胸に、
明日からのスペインに心躍らせつつ、就寝。

(つづく)

2006-04-05

イタリア~ヴェネツィア2~

(つづき)

私は知らなかったのだが、ここヴェニス出身だと妻から教わったカルロ・スカルパ設計による橋に向かう。

シンプルなデザイン。

何処にあるのか迷いつつもなんとか到着。反り返った鉄骨に木製の踏み板が並べられた橋。シンプルなんだけど反り返った部材の緊張感が伝わるデザインかな。子供は間違いなく転落するだろう手摺、見た目はこの方が良いよね。見た目は。


ちなみに奥に見えるピンク?オレンジ?色のクゥエリーニ・スタンパーリア財団の建物を一部、カルロ・スカルパの監修の下で、改修している。幾何学模様が織り成すデザイン。他にマリオ・ボッタも改修を監修している。なのに、写真撮影は不可でした。

ヴェネツィアといえばヴィエンナーレということで、開催された公園へ向かってみる。もちろん今は開催していない。なので、到着してみると柵によって施錠され、入れないし、何か切ない感じ。残念。イタリアといえばとアイスを楽しんだところで、気分を入れ替えつつ、スゴスゴとサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会に向かう。

Chiesa di Santa Maria della Salute 外観。 

ヴェネツィアン・バロックの傑作と名高いこの建物。大きなクーポラを支える八角形の壁は構造的にぎりぎりなんじゃないかな?と思わせるほど開口部となっている。おかげで聖堂内はとても明るい。天井の高さもあってか、内外の中庸的な空間性。まぁ中庭を囲む僧房、みたいな感じかな。

Basilica Santa Maria Gloriosa dei Frari 外観。 Basilica Santa Maria Gloriosa dei Frari 内観。

で、次も教会。サンタ・マリア・グラリオーサ・デイ・フラーリ教会へ。今度はヴェネツィアン・ゴシックの傑作と名高い建物。あまりに派手な教会ばかりを訪ねていたので、なんだか地味な感じで、なんだか落ち着く。が聖堂内に配された宗教画や記念碑はティツィアーノによるもので、本人の墓まであって、神秘性はもちろん備えている。レンガ色のリブや、水平材(補強なのか飾りなのか)によって、とても線的な感じと同時に、ゴチャゴチャしているとも言えるかな。

仮面屋さん。素敵だけどじっくり見てると気味が悪い。 

ヴェネツィアといえば仮面。仮面屋さんが結構ある。素敵なところからちゃちなところまで様々。車も来ないし、素敵な眺めと様々なお店を眺めながら街を歩ける、船で回れるのがこの街の最大の魅力かもしれない。と、お腹がなるので、レストランへ。ヴェネツィアという名のパスタがあったので、注文。イカ墨のおいしいパスタを堪能する。満腹のまま、ほとんど日の暮れた街を名残惜しく散歩。



最高の天気に恵まれたこの地。
が、明日はミラノへ向かわないといけない。
良い街だったな~と夢心地のまま、
夢の中へ。・・・・安眠。

(翌日へつづく)