Anti Object~隈研吾講演
隈研吾のAnti Objectと題された講演会に出席。
主催は沖縄県建築士会。
1時間半は作品をスクリーンに映しながらコンセプトや裏話を交えて分かりやすく、面白く。で、30分は会場を交えながら質疑応答。
何処にでも可能なものではなく、其処にしか成り立たないもの。
中から外へ、外から中へ、建築から場所へ、場所から建築へ連続するもの。
地場の素材が建築の表皮だけでなく骨格も構成するもの。
Anti Object という言葉の中にはそうした意図が組み込まれているとのこと。
そして、より理解を深めたいのなら、下2冊を読むベシとのこと。
90年代に学生だった私を大いに感化した建築を“消す”という言葉からAnti Objectというかっこいい言葉へと変化を見せ、様々なアプローチを試しながらも、隈研吾のスタイルというものは基幹に感じさせる。
前進を続けながらも、その足跡にはスタイルの片鱗を残している。
その方法が正しいかはさて置き、その仕方は感心せざるを得ない。
質疑の中であった、“沖縄の現状への印象”というなかで、もっと緑をうまくしたほうが良いと一言。別に緑だけが解答だという意味ではないだろうが、敷地の中での建築とその周囲、そして周辺環境への連続性に可能性を秘めているとおぼろげながら感じる私に、改めて言葉を与えられたと思う。
講演を聴きながら様々なことに思考をめぐらし、軽い偏頭痛に見舞われた一日でした。
0 コメント:
コメントを投稿